出典:『オクトパストラベラー』スイッチ/Steamで半額セール!―『大陸の覇者』リリース直前を記念して | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
寒いのか温かいのかよくわからない日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、前回の投稿からまたまた間が空いてしまいましたが、その間新たな神ゲーをクリアしたので、今回それを紹介したいと思います!
今回紹介するのはswitchのRPGソフト「オクトパストラベラー」です。今までswitchはスマブラくらいしかプレイしたことがなく、面白そうなRPGソフトもなさそうだなと思っていたのですが、任天堂オンラインショップでソフト漁りをしていたところ、オクトパストラベラーの無料体験版を見つけました。そして思いつきでプレイしてみたところ、序盤からとても面白かったのでそのまま即購入したほどとても良かったゲームでした!
全てが素晴らしかったのですが、具体的な内容を「ストーリー」「システム」「グラフィック」「ミュージック」の大きく4つに分けて説明いたします。
オクトパストラベラーとは
オクトパストラベラーはスクウェア・エニックスより発売されました。2018年7月13日にNintendo Switch版が出たのをはじめとして、その後Microsoft Windows版、Google Stadia版、Xbox One版も発売されています。2020年10月28日には、最新作である「オクトパストラベラー 大陸の覇者」がスマホゲームとしてリリースしています。
「旅立とう、きみだけの物語へ―」をキャッチコピーの正統派王道RPGとして作られ、RPGは玄人という方も、RPG初心者の方もどちらの方も十分に楽しめるゲームとなっています!
ちなみにオクトパストラベラーの「オクトパス」は造語です。最初聞いたときはタコでも出てくるのかと思っていたが、違いました(笑)
8人が歩く道・8つの物語というのを表現するために、『「オクト・パス」=8つの道』という造語を作ったとのことです。「8つの道」という名の通り、主人公は8人います。一番最初に選ぶ主人公を誰にするかは自由で、そのあとにどういった順番で仲間を増やしていくかも自由というのも特徴的でした。
圧倒的な完成度を誇るストーリー
ストーリーの長さ
各主人公1人につき物語は4章まで。「意外と短いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、それが8人分あるとなると合計32章分。しかも章が進むごとに、そしてパーティーが増えるごとに敵が強くなるので、レベル上げや装備集めなどが必要になり総合するといい感じに時間がかかります。
では次に、8人のキャラとストーリーを簡単に説明します。
※序章の内容だけ少しまとめたネタバレなしの内容なのでご安心ください!
(詳しいストーリーを書くとめちゃくちゃ長くなるので、それぞれ掘り下げた内容はまた別な記事でまとめようと思います。)
サイラス編
まずはサイラス先生です。上記の画像にプロフィールは書かれていますが、王立学院の学者です。研究をしつつ、学生に勉強も教えています。この見た目で30歳って嘘ですよね…(笑)イケメンで頭も良く指導をうまいので、もう周りの女性からモテモテなサイラス先生なのですが、研究バカ(誉め言葉ですw)なので恋愛系は全くダメです。(ありえないくらい鈍感。)そしてその鈍感さが自分の首を絞める場面も…汗
さて、ストーリーはというと、王位学院で学生に勉強を教えているところからスタートします。そしてひょんなことから書庫にあった本が1冊なくなっていることに気づき、本探しを始めます。無事犯人を見つけることができるのですが、ある謎を見つけ、そしてあることに巻き込まれ、サイラス先生は王立学院を出て旅に出ることになります。
サイラス先生は何に気づき、何を追い求めるのか。
謎解きと学問とミステリーが合わさったハラハラドキドキするストーリーです!
僕は一番最初にサイラス先生を選択してスタートしました。特に攻略を見て選んだのではなく、魔術師キャラが好きという直感で選択しました(笑)でも選択肢的には間違ってなかったみたいです。実際ものすごく強くて、最初から最後まで大活躍でした!最初から魔法全体化持ちは強すぎる(笑)
オフィーリア編
次はオフィーリアです。(ちなみに、僕が仲間にしていった順に書いていますw)聖火教会に使える神官様で、慈悲にあふれたとても清く美しい女性です。
20年に一度行われる「式年奉火の儀式」を間近に控えた日がストーリーの始まりです。この式年奉火の儀式は、オクトパストラベラーの世界では欠かせないとても大切な儀式なんだとプレイしていて感じました。そんな大切な儀式を行うのは、オフィーリアと姉妹であるリアナという女性。しかしとある事態が起こり、リアナが儀式を行うのが難しい状況に。「私が代わりにやるしかない」という強い想いから、オフィーリアがリアナの代わりに儀式を行うことになります。儀式はいくつかの街の教会で行うため、オフィーリアは旅に出ます。果たしてオフィーリアは無事に儀式を終えることができるのか。
優しさと愛に溢れた美しいストーリーです!
回復要員ということで2番目に仲間にしたオフィーリア。とある攻略サイトでは「中盤から使わなくなる」と書かれていましたが、めちゃくちゃ最後まで役に立つじゃないですか!!!回復量は断トツで一番でしたし、「薬師」のジョブとの組み合わせもバッチリで終盤でも大活躍でした。バトルでは結構好戦的なオフィーリアのセリフにメロメロでした(笑)
テリオン編
出典:
次はツンデレのテリオン。まだ22歳という若い青年ですが、凄腕の盗賊です。それだけでなく、どんな役にも扮することができるスキルも持っていて、時には商人に、時には敵のリーダーに扮してうまく忍び込んだりする場面もあってかっこいいですよ!
ある訪れた街で、盗賊殺しの屋敷があるという噂を耳にするところからストーリーがスタート。なんでも盗みに忍び込んで成功した盗賊が一人もいないという。興味を持ったテリオンは簡単に屋敷に忍び込むことに成功するが、そこでとある出来事に巻き込まれ、旅をしなければならないことに。
暗い過去と向き合い、新たな希望を見つけるストーリーです!
盗賊ということで「盗む」のスキルを持っています。いやー、この盗むのスキルにはほんっっっっっとーーーーにお世話になりました。(土下座)攻略サイトにも「テリオンは早く仲間にしたほうがいい」と書かれていたのですが、プレイしていてその意味がわかりました。バトルでもサポート要員として最後まで重宝しました。テリオンはジョブの組み合わせがやりやすくて使い勝手が良かったです!
オルベリク編
次は堅物のオルベリク。
ある王国で「剛剣の騎士」として称えられた凄腕の騎士でしたが、戦に負け国も王様も失い、ある小さな村にたどり着きます。その村で静かに生活を送っていたが、そこである事件に遭遇するところからストーリーが始まります。国も王も全てを失ったオルベリクは、果たして何のために剣を振るうのか。
オルベリクが大切なものに気づくかっこいいストーリーになっています!
オルベリクは物理アタッカーとして重宝しました。防御力も高く攻撃を引きつけるスキルも持っていたので、壁役としても大活躍でした!フィールドアクションの「試合」も使わなければいけない場面が多く、試合に勝つために装備をめちゃくちゃ強くしたのを覚えています(笑)
トレサ編
次は元気でかわいい少女・トレサ。主人公たちの中では一番年下ということもあり、パーティ―内でも可愛がられていました。とてもかわいらしい少女ですが、商人としての素晴らしい才能をもっています。彼女の「目利き」にはベテランの商人たちも驚くほどです。
両親共に商人である家庭で育ったトレサが、生まれ育った港町で仕事をしているところからストーリーがスタートします。ある日、港に1隻の商船が到着し、その船長であるレオンさんと出会ったことにより、物語が大きく動き始めます。旅をする中でトレサは何を手に入れ、何に気づくのか。
「王道正統派」を代表するワクワクとドキドキに溢れたストーリーです!
トレサのフィールドアクションは「買取る」。その名の通りお金を払って相手が持っているものを手に入れるのですが、これまた大変便利でお世話になりました!テリオンの「盗む」の成功率はそう簡単にあがらないシステムで、装備によってはどんなにレベルを上げても成功率が1桁というのもザラにあります。そんな時はトレサの「買取る」で簡単に手に入れられたのでサクサク進められました。値引き制度もあって本当に「いい買い物ができました!」(トレサのセリフ風)
プリムロゼ編
お次はこちらの美女・プリムロゼです。歓楽街の酒場で踊子として働いているプリムロゼは、その美貌とプロの踊りでたくさんの観客を魅了していました。そんな彼女には秘密があります。それは、実は彼女は有力貴族家のご令嬢であること。そしてそんな自分の大切な父親を殺した「カラスの入れ墨をした男」に復讐するために、踊子をしながら男を探していることです。
ストーリーは酒場からスタート。いつものように仕事をしていると、酒場にカラスの入れ墨をした男が現れます。追いかけると新たな事実が明らかになり、旅に出ることになります。プリムロゼは復讐を遂げることができるのか。
強き復讐心を持ったプリムロゼが残酷な運命に立ち向かうダークなストーリーです。
プリムロゼはテリオンと同じように、サポート役として活躍します。闇の攻撃魔法も強くて気に入ってました。フィールドコマンドの「誘惑」は、使用すると街の人を戦場に連れていくことができるのですが、後半ではこれに大変助けられました。誘惑した人を戦場で呼び出すと、その人特有のスキルが発動します。プリムロゼの行動後に発動するので、行動回数が1回増えるのがとても良かったです!
ハンイット編
次はハンイットです。
ハンイットは森の中の小さな村で、狩人として師匠のザンターと一緒に生活していました。そんな師匠のザンターは1年前に旅に出ました。そんなある日、村の近くに狂暴な魔物がいるとの情報が。ハンイットは魔物退治に行きますが、そのあとザンターが危険な目に合っていることを知り、旅に出ることを決意します。ハンイットはザンターを救うことができるのか。
師匠とハンイットとの絆を感じられる感動するストーリーです!
ハンイットはオルベリクと同様に物理アタッカーとして活躍しました。「捕獲」は最初あまり使っていなかったのですが、終盤でかなり重宝しました。終盤だからこそ捕獲できる敵が多く、火力でごり押ししたい場面などで大助かりでした!レビューでは「ハンイットは弱い」とか書かれていましたが、個人的にはオルベリクと肩を並べられる物理アタッカーってハンイットくらいだったのでは?と思うくらい活躍してくれたという感想です。
アーフェン編
最後は熱い男・アーフェンです。
小さな村で薬師をして生活をしていました。彼は治療や薬のお代は受け取らない主義。そんな薬師になったのには、昔自分の命を助けてくれた恩人さんがいたから。恩人さんのような薬師になり、多くの人を助けたいと思いつつも、なかなか旅に出るのに踏み切れずにいました。しかしある日、親友の薬師・ゼフの後押しもあり、アーフェンはとうとう旅に出ることになるのです。アーフェンは旅の中で何を感じ、何を得るのか。
命を救うことの難しさや大切さを知り、自分の信念を決める熱いストーリーです!
アーフェンは薬師ということで回復兼サポート役として活躍してくれました。「健全化」は異常状態を防止する唯一の技だったので、ボス戦で大変役立ちました。しかもアーフェンは攻撃力・防御力も高く、剣士や狩人といったジョブもつけてアタッカーにもなれたので万能でした。固有コマンドの「調合」は使い方次第でとんでもない力を発揮するため、終盤になればなるほどアーフェンをパーティに入れる機会が増えた気がします。
全体の総合評価
どのキャラのストーリも完成度が高く感動しました。また驚いたのは、街の人一人一人にもプロフィールがあり、サブイベントのストーリーの内容も濃厚であったことです。なんてことのない人物やイベントが後でかなり関係してくる伏線であったり、良い意味で気の抜けない物語を見ることができました。この伏線の回収があまりにも鮮やかで、全てがつながった瞬間鳥肌が立ちました。ほんと皆さん、プレイしてみてください!!!
自由度の高いユニークなシステム
フィールドコマンド
8人のキャラそれぞれに固有のフィールドコマンドがあり、それを使わなければクリアできない(または楽にならない)場面が多かったのですが、故にやりこみ要素が強くプレイしていて楽しかったです。
ストーリー紹介の時に少し書きましたが、特に街中での「盗む」は必須。オクトパストラベラーはお店で装備を買うよりも、人から盗んだほうが強い装備が手に入るということで、めちゃくちゃいろんな人から盗みまくらないといけないのが面白かったです。盗みに失敗すると相手から怒られてしまうので最初は抵抗があったのですが、慣れとはすごいもので、途中から怒られても何も感じなくなりました。(むしろなかなか盗ませない相手にイライラするくらいには傲慢になりました(笑))
心の声「(うるせぇ…早く持ってるもの渡せ)」
盗みに失敗するとテリオンが舌打ちをするのですが、同じ気持ちになったものです(笑)
バトル
出典:【オクトパストラベラー】バトルジョブの解放条件とメリット【OCTOPATH TRAVELER】 - ゲームウィズ(GameWith)
オクトパストラベラーは「バトルジョブシステム」が起用されています。キャラクターはそれぞれメインジョブを1つ持っていますが、サブジョブにもう一つジョブをセットできる仕様になっています。例えばサイラス先生はメインジョブが「学者」ですが、サブジョブに「神官」をセットすることで、バトルでは「学者」と「神官」の2つのスキルを使えるようになります。(攻撃魔法と回復魔法が両方使えるのは強い!!!!)
このように誰でも好きなジョブをセットできるので、「どのキャラを使うかは好みでいいんだね」と思う人もいるかもしれませんが、そうはいかないのがオクトパスの面白いところ。
オクトパスはかなり戦略的なゲームです。装備やレベルも大事ですが、どういうやり方で戦闘を進めるのかが一番大切になってきます。(戦略をミスすると、どんなにレベルが高く装備も最強でも負けます)敵に合わせてキャラそれぞれにどういったジョブをセットするのかを毎回考え、準備する必要があるのです。(全員大活躍します!)
またバトルはターン制なので、味方の行動や敵の行動の順番を把握し、どのタイミングで何をするのかを考えなければいけません。
めちゃくちゃ頭を使わなければいけないので、そういうのが苦手な人には大変かもしれませんが、個人的にはかなり好みのバトルシステムでした!
革新的で美しいグラフィック
オクトパストラベラーのグラフィックには、ドット絵の進化系と言われている「HD-2D」というものが使われています。制作者の方の言葉を借りますと、HD-2Dは「『懐かしさ』と『新しさ』が融合された革新的なグラフィック表現」です。画像を見ていただいたらわかるかと思いますが、全体的に昔のゲームを思い出させるようなグラフィックです。しかしよく見ると、光の当たり具合や奥行きの表現など細かいところがかなり凝っていて、現代技術がなす業だなと感じました。
以下に、グラフィックの美しさを際立たせる、個人的に大好きな場所の画像を貼っておきます。(プレイ時にスクショしました(笑))
美しすぎる…。この幻想的な場所を堪能するために、何の用もないのに何度もここに足を運びました(笑)
場面を彩る美しいミュージック
忘れてはいけないのが、場面を彩る美しいミュージックです。
結論から言いますと、全部いい曲です。言い過ぎではありません。全部いい曲です。(大事なことなので2回言いました。)
どの曲も印象に残るものばかりなのですが、個人的には「フレイムグレース」という街の曲がお気に入りでした。(上記に貼った画像の街です。)見てわかる通り雪国なのですが、寒さを忘れさせてくれるような温かい癒しのミュージックが流れています。ここは主人公の一人・オフィーリアのホームステージなのですが、彼女の優しさも同時に感じられるミュージックになっていますよ!
サウンドトラックも発売されているので、他の神曲も聴きたいと思われた方は買ってみてください!
間違いなくswitchの代表作となる神ゲー
昔ながらのグラフィックやシステムを進化させた革新的なゲームだと感じました。
正統派RPGと謳われていたので、ストーリーは王道だと思っていましたが、良い意味で裏切ってくれました。どんでん返しありの感動的な素晴らしいストーリーばかりで、エンディングを迎えたころには完全に主人公たちに感情移入してしまい、何度も泣きそうになりました…。
バトルは頭を使う場面が多く、いろんなジョブやキャラ、装備を組み合わせて何度もトライしないといけなくて大変でしたがやりがい十分でした。
もはや高評価しかすることができないオクトパストラベラーですが、間違いなくswitchの顔となる神ゲーだと感じました。この感動を是非体感してほしいので、皆さんもプレイしてみてください!