徒然なるままに

思ったこと、考えたことを徒然なるままに更新していきます。

【今週の振り返り思考】「やり返したら同じレベル」は本当?被害者に我慢を求めることへの違和感

だいぶ間が空いてしまったのですが、今週の振り返り思考を書いていきます!

「やり返したら同じレベルになるよ」「同じ土俵に乗ったらだめ」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?つい最近、またSNSでも話題に上がっていました。

今日はこの言葉に対する自分の考えをまとめていきたいと思います。

「やり返したら同じレベル」という言葉の違和感

まず、先に仕掛けてきたのが向こうなんだから、それに対抗したこっちが同じレベルになるわけなくないですか?どう考えても、そもそもの原因を作った加害者側に問題がありますよね。
それに、自分が大人しくしていれば本人がやめてくれたり誰かが助けてくれて問題が解決するのであればまだわかりますが、解決しないんだったら自衛するしかないですよね。

結局この言葉って、

  • 加害者側がやり返されないために使っている言葉
  • 事を大きくしたくない第三者が、言いやすい人に言っているだけの言葉

なんだよなとつくづく感じます。

被害者側に我慢を求められた実体験

以前パワハラ上司に当たってしまったことがあります。

  • 何かと難癖つけてきて激詰めしてくる(必要な情報をわざと教えないで、それによりミスを誘発して詰めてくるなど)
  • 大勢の人がいるオフィスの真ん中で怒鳴り散らす

など、まさに人間性が終わっている人でした。

非常識な人に対して誠実に向き合う価値はないと思い、理不尽な言いがかりは無視したり、他の部長陣を巻き込んで晒しあげたりしていたら、部長から「そういうのをするとあなたが損するからやめた方がいい」と言われました。じゃあどうすればいいのかと聞くと、「ああいう人もいると思って上手く扱う側に回った方がいいよ」と言われました。

何ともお花畑な回答に呆れつつ、「つまりあのパワハラ上司をしっかり指導できる人はこの会社にいないので、見過ごしてください、我慢してくださいってことですか?」と聞くと、「そういう意味じゃない。戦ったら損するってこと」と言われました。

そこで、「じゃあこっちが大人しくしていたらやめてもらえるんですか?」と聞くと、そうはならないと言われました。

そもそも、パワハラ上司にこの件の話はしているのかと聞くと、していないと言われたので、「じゃあそれって言いやすい自分に言いに来てるってことですよね?」と言うと、違うと言われました。

「なら話す相手の順番を間違えているので、まずはパワハラ上司にこの件について話をしてください」と伝えたところ、指導されて(といってもかなり甘い指導でしたが)一度は大人しくなりました。

加害者を守って被害者に我慢を強いる人たち

被害者側を諭す側って、加害者を放置している時点でその人も共犯者なんですよね。どう考えても加害者側が根本の原因なんですから。
なので、もし言いやすい自分に言ってきたなと思った人がいたら、「じゃあ同じ土俵に立たずに大人しくしてたら、問題は解決するんですか?」と聞けばいいです。もし「そういう意味じゃない」などと言われたら、「責任もとれないくせに無責任なこと押し付けてこないでください」と言えばいいです。

そして、加害者は痛い目に遭わないと反省しません。結局、そのパワハラ上司は口頭注意だけで減給も降格も異動もなかったので、数ヶ月後にはまた別の人にパワハラをしていました。加害者に成功体験を与えないことはとても大切です。

もちろん、何でもかんでもやり返せばいいという話ではありません。ただ、自分を守るために必要な対応まで「同じレベルになる」と否定するのは違うと思います。

自分を守るために必要な行動を取り、しっかりと対応してくれる信頼できる人や相談窓口も活用しましょう!

ネタバレなし【『地球星人』感想レビュー】「普通」に染まった自分自身も地球星人だった?!

現在、村田沙耶香さんの本をとことん読もう週間を(勝手に)迎えているフミヒロです。

そして先日、『地球星人』を読み終わりました!今回も非常にスパイスの効いた作品となっておりましたので、ネタバレなしでその魅力を紹介したいと思います。

※本ブログでは、本書に登場する過激な表現や性的な言葉を引用している箇所があります。苦手な方はご注意ください。

  • あらすじ
  • 印象に残った言葉
  • この作品が描くもの
    • ①『普通』とは何か
    • ②外側から見た人間の姿
    • ③自分の身体は誰のものなのか
  • こんな人におすすめ
    • ①「普通」に違和感を持ったことがある人
    • ②村田沙耶香さんの作品が好きな人
    • ③社会や人間を外部の視点から見てみたい人
    • ④刺激の強い作品でも大丈夫な人
  • まとめ

あらすじ

小学生の奈月(なづき)は、自分を魔法の力を持つ特別な存在だと信じていた。駅前のスーパーで買ったぬいぐるみのピュートが、実はポハピピンポボピア星から来た魔法警察で、魔法少女になって欲しいと頼まれたのがきっかけだった。この秘密を唯一共有している相手が、夏休みに会う従兄の由宇(ゆう)。由宇とは秘密の恋人関係であったが、ある出来事をきっかけに、二人は離れ離れになってしまう。

時は流れ、34歳になった奈月は、恋愛や結婚、出産を当然のように求めてくる「世間」に馴染めないまま、夫の智臣(ともおみ)と性行為のない結婚生活を送っていた。ある日夫と秋級(あきしの)を訪れると、そこで久しぶりに由宇と再会する。しかし彼は昔と違って「普通」に洗脳された地球星人になりつつあった。

奈月は自分のままでいられるのか、それとも地球星人になってしまうのか。

印象に残った言葉

自転車で走っていると、同じ形の家が並んでいる風景が、巣だなあ、と思う。昔、由宇と一緒に秋級の山の中で見つけた、大きな繭に似ている。

ここは巣の羅列であり、人間を作る工場でもある。私はこの街で、二種類の意味で道具だ。

一つは、お勉強を頑張って、働く道具になること。

一つは、この街のための生殖器になること。

私は多分、どちらの意味でも落ちこぼれなのだと思う。

出典:『地球星人』p.54

 

主人公の奈月が、自分の住む街と自分の役割を客観的に見る描写です。

もう少しマイルドに言い換えると、「結婚して育児に励むか、バリバリ働く社会人になるか」といったことなのですが、別の角度から見るとこういうことになりますよね。

村田さんって人間世界の当たり前に対する違和感を、別のものに例えるのがとても上手な方だなといつも驚かされます。しかも「確かにその通りだ」と毎回納得するんですよね。

 

「子供はセックスしちゃいけないの?子供とセックスしたがる大人ってたくさんいるのに。子供同士だと駄目なの?」

出典:『地球星人』p.119

 

奈月はとある大人から性被害にあうのですが、その描写が生々しくてリアルなのです。そんな奈月から出た疑問がこちらなのですが、すごく現実的な話ですよね。それが「確かにそうだね」と思えてしまうような状況が現実に存在していること自体、異常なことですよね。(大人が子供と性行為をしようとすること自体おかしいので)

結局この質問をされた大人は誰も答えられず、奈月を叱って終わるというのもかなりリアルでした。

ここだけ見た人は、何がどうなったらこんなセリフが出てくるんだ?と思うかもしれません。その理由はぜひ本作を読む中で知ってください。

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一部ネタバレあり【ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist】前作との違いは?ストーリー・難易度・感想を紹介!

『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』に引き続き、その続編となる『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』もクリアしました!

嬉しいアップデートがありつつ、エンダーシリーズらしい世界観は健在で、プレイしごたえのある作品でした!

今日はそのクリアレビューを紹介していきます。

※この記事は一部ネタバレありです。ストーリー後半の場面やラスボスのスクショが載っているので、未プレイの方はご注意ください。

★前作のレビュー記事はこちら★

www.tsuredurenarumamani.net

  • ストーリー
  • 良かった点(前作との違い)
    • 探索
      • いつでもファストトラベルが可能に
      • 新しいアクション
    • 戦闘
      • 敵との接触時のダメージなし
      • パリィがしやすい
      • どのスキルも無制限に使用可能
    • ストーリー
      • キャラクター同士の絡みが増えた
      • 考察しがいのあるストーリー
      • 巫女イベント
  • 美しいレストポイント
  • 前作と今作、どっちが良い?
    • システム面:前作<今作
    • 難易度:前作<今作
    • ストーリー:前作>今作
  • 前作ファンも新規も満足できる一作

ストーリー

前作『ENDER LILIES』で描かれた「死の雨の災厄」から数十年後の世界が舞台です。

魔力資源によって栄えた「煙の国」は、暴走した人工生命・ホムンクルスによって滅びへと向かっていました。ホムンクルスを救済できる唯一の存在である調律師・ライラックは、失われた記憶と仲間を探しながら、煙の国に隠された真実を追っていきます。

良かった点(前作との違い)

良かった点は、前作から多くの要素が改善されていたことです。それぞれ比較しながら紹介していきますね!

探索

いつでもファストトラベルが可能に

前作ではレストポイントからでないとファストトラベルが使えませんでしたが、今作ではメニュー画面からトラベルすることができます。これは嬉しい!

新しいアクション

前作でも使えていた「空中ジャンプ」「回避」「潜水」「登壁」をはじめ、新たに「真上に大ジャンプ」や「水中での肉腫破壊」、「壁から高速飛行」も可能となりました。

真上に大ジャンプする「ガラムの昇撃」

水中でダッシュをして肉腫を破壊できる「モトリーの奔流」

壁から高速飛行して肉腫を破壊できる「ラーシュの登壁」

アクションが増えたおかげで、探索時の自由度と楽しさが増して嬉しかったです!

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ネタバレあり【『ダレカレ』クリアレビュー】伏線回収がすごすぎる!ネタバレ後でも泣ける感動作!

皆さんは『ダレカレ』というゲームをご存知ですか?

本作では、人間の認識の「歪み」が物語の大きなテーマとなっています。プレイヤーは物語を読み進めながら、その真相を追っていくというストーリー重視のノベルゲームとなっています。

小説を読み進めるような感覚で楽しめる作品で、クリアまでの時間は1時間~1時間半ほどと短めですが、ミステリアスさと切なさが見事に組み合わさった、非常に感動的な作品でした!

今回は本作のクリアレビューをネタバレありで紹介したいと思います。(ネタバレなしで書きたかったのですが、何を書いてもネタバレありになりそうだったのと、本作の魅力はネタバレありでないと語れない!と思ったため)

ただ、最初に書いておきます。本作は、ネタバレを見た後でも十分楽しめます。むしろネタバレを知ったうえでプレイすると、数々の伏線に気づけたり、登場人物の心情をより深く理解できたりと、新たな感動が待っています!(実際、僕も3回プレイして全部嗚咽するほど泣きました…)

それではここから、ストーリーを振り返りながら、本作の魅力について語っていきたいと思います。

※この記事はネタバレありを含むので、未プレイの方はご注意ください。

  • ストーリー
    • 冒頭
    • Chapter1
    • Chapter2
    • Chapter3
  • 良かったところ
    • 完成度が高いストーリー
    • 飽きさせないミニゲーム要素
    • 没入感ばっちりの演出
    • ストーリーの良さを際立たせる美しい音楽
  • まとめ

ストーリー

ストーリーは、全部でChapter1~3までです。

プレイしていた時の気持ちも書きながら、それぞれ順番にご紹介します。

冒頭

「はじめから」を押すと、最初にメールアドレスやパスワードといった項目が出てきたので、「え、何も設定してないのだけれど?!ここで新規設定するの?」と困惑しました。

しかしクリックし続けると画面が歪んで怪しい雰囲気に…。

次の項目に進むのですが、もはや歪みすぎていて文字が読めないくらいになります。

そして画面にひびが入り、そのままChapter1に入ります。(最初から演出が凄すぎる)

Chapter1

主人公の少女がベッドで目を覚ますところから始まります。寝ぼけているようで、まだ頭が回っていません。

起きてリビングに行くと、お父さんもまだ寝ている様子。

しかし近づくと、ある違和感を抱きます。

なんと、お父さんだと思っていた人が、知らないおじさんであることに気づきます。

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ネタバレなし【『イン・ザ・メガチャーチ』感想レビュー】推し活、陰謀論、孤独。朝井リョウが描く令和の物語

2026年本屋大賞受賞作、朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を読了しました!

本作はファンダムがテーマですが、読み進める中で、今の時代の空気や自分自身の生き方についても考えさせられました。

今回はこちらの本の感想レビューを書いていきたいと思います!

  • 主な登場人物・あらすじ
    • 久保田慶彦(くぼたよしひこ)
    • 武藤澄香(むとうすみか)
    • 隅川絢子(すみかわあやこ)
  • 印象に残った一節
  • 各登場人物に対する感想
    • 久保田慶彦(くぼたよしひこ)
    • 武藤澄香(むとうすみか)
    • 隅川絢子(すみかわあやこ)
  • この作品が描くもの
    • 「物語」の力と恐ろしさ
    • 推し活が持つ救済の力
    • 視野を狭める勇気の大切さ
  • こんな人におすすめ
    • 推し活をしている人
    • SNSや陰謀論に興味がある人
    • 生きづらさや孤独を感じている人
  • 朝井リョウという作家の凄さ
  • まとめ:推しの話でもあり、人生の話でもある

主な登場人物・あらすじ

久保田慶彦(くぼたよしひこ)

レコード会社の経理財務部で働く47歳。

7年前に妻・真代と離婚し、娘の澄香とは月に一度ビデオ通話をする関係が続いている。仕事も私生活も大きな変化のない日々を送っていたが、ある日、同期の橋本から声をかけられたことをきっかけに、マーケティングリーダーの国見とともにアイドルグループの運営に関わることになる。

中年期の停滞と孤独を抱えながら、推しを通じて変化していく人物。

武藤澄香(むとうすみか)

大分で暮らす19歳の大学生。

両親の離婚を機に東京から移り住み、海外留学制度のある大学へ進学。留学先を決める重要な2次選考を控えている。

繊細で内向的な性格ゆえに、将来への不安や大学生活への居心地の悪さを抱えながら日々を過ごしていたが、ある出来事をきっかけにアイドルグループのファンとなる。

承認欲求や孤独感、そして「どこか別の場所へ行きたい」という思いを抱えた人物。

隅川絢子(すみかわあやこ)

契約社員として働く30代半ばの女性。

同僚のいづみさんとともに舞台俳優・藤見倫太郎の熱狂的なファンであり、推し活が人生の大きな支えとなっている。独身で恋人もおらず、貯金もほとんどない。決して余裕のある生活ではないが、「推し」の存在によって日々踏ん張れている。

しかし、倫太郎に関するある報道をきっかけに価値観が大きく揺らぎ、やがて陰謀論の世界へと引き込まれていく。

「推し」を失う恐怖と、それによって生まれる危うさを象徴する人物。

 

本作は、年齢も境遇も異なる3人の視点から、推し活が人生に与える影響と、その先に待つ変化が描かれます。

印象に残った一節

重要な場面やラストに関わる文章は避けていますが、人によっては一部ネタバレに感じてしまうかもしれません。その点にご注意ください。

人生とは、これまでやってきたことが還ってくるものだと思っていた。勉強も仕事も、過去の自分が頑張ってくれたそのぶん、成績や給料といった形でその後の自分に還元されてきた。

ただ、これからは違うのかもしれない。今後還ってくるのは、これまでやってきたことよりも、これまでやってこなかったことのほうなのかもしれない。

出典:イン・ザ・メガチャーチ p3

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