
switch版『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』をクリアしました!
本作は、美しくも退廃的な世界を舞台にした2DアクションRPGです。高いアクション性はもちろん、物語の完成度も高く、考察要素も満載でした。
今回は実際にクリアした感想として、良かった点やストーリーの魅力、そして3種類あるエンディングについてレビューしていきます。
※本記事はネタバレを含んでいる点にご注意ください。
ストーリー
「死の雨」によって滅びた王国が舞台。辺りはこの雨によって生まれた異形の怪物「穢者(けもの)」であふれています。
主人公の少女・リリィは、死の雨の元凶である「穢れ」を浄化する特別な力を持つ白巫女です。リリィは、穢者たちを浄化しながら世界の謎を解き明かしていきます。
良かった点
戦略性の高い攻撃スキル
リリィ自身は攻撃する力を持っておらず、浄化した不死の騎士たちのスキルを使って攻撃します。スキルの種類は多く、遠距離・近距離攻撃など特徴も様々です。
また「攻撃スピードは遅いが攻撃力が高いスキル」や「攻撃スピードは速いが攻撃力は低いスキル」など、メリットとデメリットが上手く組み合わされています。なのでマップやボスに合わせて適切なスキルに入れ替えたり、自分の使いやすいお気に入りのスキルセットを作れるのが楽しかったです。


また途中で奥義も使えるようになり、ここぞという時に放つ爽快感が最高でした。



多彩なアクション
リリィは最初は「歩く」「走る」「ジャンプ(1回)」といった基本的な行動しかできません。しかし、不死の騎士たちを浄化することで、「ジャンプ(2回)」「水泳」「壁のぼり」「衝撃波攻撃」など様々なアクションを習得します。これにより、以前は通れなかったところが通れるようになるのが面白かったです。





ちょうどいい難易度
マップもボスも最初は割とサクサク進められるのですが、途中から段々難しくなっていきます。




ボスは攻撃の数が増えたり、避けるのも難しくなっていきます。

一応回復手段の祈りもありますが、回数が限られているうえに、1回の回復量はそこまで大きくありません。なのでボス戦では基本的に攻撃に当たらないことが大切です(つまり避けゲーです)。上記のスクショ(ユリウス戦)のように、1回喰らったらアウトというような攻撃がたくさん出てきます。
このように、
- 最初はチュートリアル的な感じで少ない敵を相手に慣れていく
- 途中で敵の数が増えて急に難しさを感じ始める
- それにも対応できるようになってきたかと思いきや、さらに強いボスが登場する
- 中盤~後半はやっかいな雑魚敵もバンバン登場
といった感じで、適度に難しい難易度だと感じました。
美しい休息画面
装備チェンジやセーブなどができる休息ポイントがあり、そこで休むリリィと仲間たちを見ることができます。グラフィックが綺麗でマップごとに風景も違うので、思わずじっと眺めてしまうくらい惹きつけられました。




最初からずっと傍で守ってくれる黒騎士の存在
黒騎士は、リリィが目を覚ました瞬間からずっと一緒です。浄化することで仲間は増えていきますが、しゃべってくれるのは黒騎士だけです。リリィのことを守ったり気にかけてくれたり、最初から最後までイケメンでした。








主人公のリリィもしゃべらないので、説明や状況整理などありがたい話もしてくれて助かりました。
記憶と手記
主人公のリリィは記憶がないまま目覚めます。王国が滅びた謎。穢れの存在。白巫女の存在。全てがわからない状態でストーリーはスタートします。その謎を紐解いていく上で大切なのが、『穢れの記憶』と『手記』です。
『穢れの記憶』は、ボスなどの特定のキャラクターをリリィが浄化することで見ることができます。

それぞれのキャラクターの記憶に触れ、その断片を見ることができます。




「そういうことだったのか…」となることもあれば、「なになに?つまりどういうこと?!」とさらなる謎を生み出すこともあります。
その不足分もさらに補填するのが、『手記』です。
『手記』は、ボス前や休息ポイントなど、マップの特定の場所に落ちています。


最初は普通の内容のものが多いですが、どんどん衝撃的な内容が増えていきます。




「穢れに染まったシルヴァの手記2」は、ラスボス前の最後の休息ポイントに落ちていました。穢れの力を持つ白巫女の後継者がいないから、人体実験で白巫女を生み出していたとは…。一番恐ろしいのは死の雨でも穢れでもなく、人間だなと強く感じました。
手に入る手記の時系列はバラバラです。しかし手記一覧でこれまで手に入れた手記をジャンルごとに確認できるので、これをもとに考察できるものも楽しかったです(自分の理解力がなく、結局他の方の考察サイトを見にいったのはここだけの話…^^;)。
エンディング
マルチエンディングとなっており、全部で3種類あります。
エンディングA
エンディングAは、最果ての地で泉の白巫女フリーティアを浄化すると見ることができます。
泉の白巫女とは、代々受け継がれてきた白巫女の系譜に連なる存在です。白巫女は古くから穢れを浄化する使命を担っており、泉の白巫女もまたその役目を背負い続けてきました。
フリーティアは「世界が穢れてしまったのは自分の責任であり、リリィにはその責任を背負わせたくない。あなたは自由に生きてほしい」と語り、そのまま姿を消してしまいます。



また、旅を共にしてきた黒騎士もリリィの自由を願ってくれますが、契約の関係で最果ての地を離れることはできず、二人は別れを迎えます。





泉の巫女と黒騎士、どちらとも別れることになるうえに、世界に残された穢れがどうなったのかも明確には描かれません。

エンディング画面にも、「真実は深淵にあり、悲劇は終わらない」と書かれており、明らかにトゥルーエンドではないことがわかりました。
エンディングB
エンディングBは、穢れの内の最奥で、穢れの王を倒すと見ることができます。
死の雨は、泉の白巫女フリーティアの身体の穢れが原因。だからそれを自分で抑えられれば、少なくとも新たな穢れは生まれなくなると語ります。




リリィはフリーティアを浄化しようとしますが、それだとリリィ自身も穢れてしまうため、そんなことはやめてと伝えるフリーティア。しかしリリィは共に穢れを背負うことを決意します。



こちらのエンディングでも、結局世界の穢れがどうなったのかは明らかになりませんでした。

エンディングC
こちらはトゥルーエンドです。
石板の欠片を全て集めて「輝く護りの宝具」を入手し、これを装備した状態で穢れの王を倒すと、トゥルーエンドに辿り着きます。


「輝く護りの宝具」は穢れに伴う苦痛を抑えてくれるため、リリィはこれにより穢れの王の浄化に成功します。




フリーティアも無事に解放され、リリィをずっと見守っていると伝えます。




外に出ると、死の雨は止んでおり、雲間から光が差し込みます。

みんなの墓を立てたリリィに、黒騎士は「一人ではない。みんな見守ってくれている。自分も一緒にいる」と伝えます。




最後は、身体に穢れが残りながらもリリィの笑顔を見ることができました。

フリーティアも解放され、世界の穢れも消え、リリィも無事という、まさにトゥルーエンドにふさわしい結末でした!
総評:アクションも物語も楽しみたい人におすすめ
自分は今作のような2DアクションRPGというものをあまりプレイしないのですが、アクション性も物語の作り込みもかなりレベルの高い良作品だと感じました。また、プレイ中に流れる音楽もクラシック感があり素晴らしく、美しい曲からかっこいい曲まで贅沢に堪能することができました。
- 退廃的な世界観が好き
- 戦略性のあるアクションゲームをプレイしたい
- 考察しがいのあるストーリーを楽しみたい
- 美しいグラフィックと音楽を堪能したい
といった方には特におすすめの作品です。
退廃的で美しくも残酷な世界での冒険。少しでも気になった方は、是非プレイしてください!(定期的にセールが行われているので、要チェックです!)
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