
- 1.あらすじ:宇宙ホテルで起きる不可思議な事件の幕開け
- 2.読後感:最後までハラハラとドキドキが止まらなかった
- 3.読んで良かった!と思えた4つの魅力ポイント
- 4.こんな人におすすめ
- 5.まとめ:宇宙を舞台にしたミステリーだからこそ味わえる余韻
1.あらすじ:宇宙ホテルで起きる不可思議な事件の幕開け
まずは講談社サイトの紹介文も踏まえて、簡単にあらすじを紹介します。
20XX年、完全民間宇宙旅行が実現した時代。副機長兼添乗員としてツアーに参加していた土師穂希(はせほまれ)は、宇宙ホテル「星くず」で無重力状態の首吊り死体を発見してしまう。
ツアーは会社の指示で続行されるものの、さらなる犠牲者が。通信機器も次々に機能を失い、乗客たちは宇宙に取り残された密室の中で、互いを疑いながら追い詰められていく——。(出典:講談社公式サイト)
2.読後感:最後までハラハラとドキドキが止まらなかった
ハラハラドキドキの連続で、読み進める手が止まりませんでした!無重力での首吊りという不可解な状態について、最初は何も情報がないことにより感じる恐怖心があり、それが少しずつ明らかになっていく興奮も味わうことができました。
3.読んで良かった!と思えた4つの魅力ポイント
①個性豊かな乗客たち
コンサル業や飲食店などで働く社会人や女子高生、初老の方など様々な乗客がツアーに参加しています。乗客の数が多いと一人一人を覚えていられるか心配だったのですが、暗い過去を持つ人や癖の強い人など皆、個性的なので、自然と印象に残りました。それぞれが取る行動や発言もリアリティがあったので、つい感情移入して読んでしまいました。
②斬新な舞台設定
クローズドサークルはミステリーの定番の一つですが、宇宙を舞台にしているのは珍しいです。宇宙に気軽に行けない現代の僕たちが読者なので、宇宙へのワクワクやそこでのクローズドサークルの不気味さをより一層感じることができました。
③難しすぎないトリック
宇宙を舞台にしているので、重量や機械など少し専門的な話も出てきますが、コンパクトにわかりやすく話に出てくるので、「説明が難しくてトリックがよくわからない」とはならなかったのが良かったです。(「〇〇波数がうんたらかんたらで〇〇抵抗との関係からみるとうんたらかんたら」とか書かれていたら途中で寝ていたと思います(笑))伏線回収もお見事だったと感じました!
④シリアスとギャグのバランスがいい
ミステリー小説なので基本的にシリアスな雰囲気ですが、所々でクスッと笑える場面もあり、その緩急がちょうどよかったです。これは全てある登場人物のおかげといえるかもしれません(笑)「どういうこと?」と思うと思いますが、是非読んで味わってください!
4.こんな人におすすめ
この小説は、特に下記に該当する方におすすめです!
- SFや宇宙が好きな方
- 既存のものとは一味違う密室殺人の作品を読みたい方
- 設定の異質さと本格ミステリーの両方を味わいたい方
- 読む中で現代への問いかけを感じたい方
5.まとめ:宇宙を舞台にしたミステリーだからこそ味わえる余韻
ミステリーとしての面白さに加えて、宇宙という視点だからこそ生まれる哲学的な問いも感じられる作品でした。読み終えたあと、ふと空を見上げてしまうような余韻も感じることができました。まだ読んでいない方は、ぜひ「星くずの殺人」を手にとってみてください!宇宙ホテルの窓から、地球を見下ろすような気持ちで、きっと何かを考えさせられるはずです!