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【書評】マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術

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皆様の周りには、ネチネチ攻撃してくる人や相手の気持ちを考えずに悪口や皮肉などを浴びせてくるやっかいな人はいませんか?

冒頭からネガティブな内容になってしまいましたが、今回は攻撃してくる理不尽な人たちに悩んでいる方へ向けた記事となっております!真面目な人ほど、攻撃する人に対して「言い返したいけど言い返せない」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。そんな悩みを抱えているあなたに、是非読んでほしい本があります。

それがこちら、『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術 』です。今回はこちらの本を読み、特に良いなと思った内容を、感想も含めた形でご紹介します。(完全ネタバレにならないようにまとめます!)

★この記事は以下の方におすすめ★
  • 攻撃してくる理不尽な人がいて困っている。
  • 毎回やられっぱなしでつらい。
  • 言い返す技術を身につけたい。

何で「いい人」って損するの?

いい人であることは何も悪いことではないですよね。悪い人なんかよりよっぽどいいです。(だっていい人なんですから(笑))しかし学校でも社会でも、いい人は損をすると言われます。なぜでしょうか?答えはシンプルで、悪い人のターゲットにされてしまうからです。残念なことに、世の中には悪い人がたっっっっくさんいます。その悪い人の中の一つに、攻撃してくる人というのが存在します。具体的には、ネチネチしつこく悪口を言ってくる人や揚げ足を取ってくる面倒くさい人、何を言っても文句ばかり言って攻めてくる輩等です。そしてこのような攻撃してくる人は、真面目で大人しい人をターゲットにしがちです。(本当に罪ですよね…。)なぜなら、真面目で大人しい人は反撃してこないからです。つまり、言いたい放題言えるってことですね。このように言いたい放題の状況にさせてしまうと、「あの人は何を言われても言い返さない人」という印象を、攻撃してきた相手だけでなく、他の周りの人にも印象付けせてしまいます。

さらに悲しいことに、例えば会社で言い返さないでいい人を演じていても、評価がプラスになる可能性は低いのです…。

ここまで読んだ人は、「じゃあどうすればいいんだよ!悪い人になれっていうのか?!」と思うかもしれません。悪い人になる必要はありません。しかし、ある程度抵抗する技術を身につける必要あります。

次からは、具体的な抵抗する方法・技術について紹介していきます。

具体的な抵抗する方法・技術

1.動揺を悟られないようにする

攻撃してくる人は、相手は言い返してこないという余裕、または自分の方が強いという自信があるため、基本的にこちらを舐めています。なので攻撃されたときに動揺してしまうと、「自分の攻撃が効いている。自分の方が強い!」とさらに思わせてしまいます。するとどんどん攻撃は悪化していき、あっという間にタコ殴り状態に…。なので、まずは動揺を悟られないようにすることのが大切です。

とはいえ、「そんなのすぐに実践できたら苦労しないよ!」という人もいると思います。なので、動揺を悟られないためにはどうすればいいかという、さらに詳しい対策を4つご紹介します。

①相手の言葉を鵜呑みにするのをやめる

相手が言う言葉に少しでも当てはまることや納得できてしまうことがあると、「むかつくけど、言っていることは正しいよな…。だったら言い返せない…。」と身を引いてしまう人も多いのではないでしょうか。きっと真面目で良い人ほどこういった思考に陥りやすいはずです。しかし、そんなの関係ありません。なぜなら、いくら正しいことを言っていたとしても、攻撃してくるような人が言っても説得力がないからです。例えば、相手を追いつめるような意地の悪い詰め方をしてくる上司が、「それはビジネスマンとしておかしいだろ!!」と怒ってきたとしたら、あなたはどう思いますか?僕だったら「そんな感情的に相手を詰める言い方をするあなたこそビジネスマンとしてどうなんだよ」と思います。

というように、そもそも攻撃してくるような人は、正論を言えるようなできた人間ではないのです。(「言っていることは正しいけど、あなたが言えるセリフではない」というやつですね。)なので何か言われても、某ひろゆきさんのように、「それってあなたの感想ですよね?」と心の中で流しておきましょう!

本書にも書かれていましたが、「自分にも非があるから」と遠慮をして、人格否定や中傷を受け入れてしまう・聞き入れてしまうのは本当に危険です。そんなことをしてくる人間は、相手に何か意見できるほどのレベルの人間ではありません。

②心の中で蹴落とす

 どんな小さなことでもいいので、相手を心の中で蹴落としましょう!「感情を制御できない大人ってこんなにも醜いんだな」とか、「どの口で言ってるんだろう」などです(笑)相手はこちらの気持ちを考えずに理不尽なことをしてくる人間です。遠慮することはありません!

③穏やかに反撃する!

相手と同じように攻撃してしまったら、自分も周りから悪く見られてしまう可能性があります。かといって黙っていてはサンドバック状態です。なので、反撃はしっかり行いましょう!感情のまま反撃するのではなく、穏やかに反撃することが大切です。穏やかな口調で伝えれば、冷静に怒っているという態度を示すことができます。

 

悪い例:「ふざけんな!お前に言われたくねーんだよバカ!」

良い例:「おっしゃることはわかりましたが、先ほどからずいぶんと無遠慮な言葉で話話していますが、その態度は社会人としていかがなものでしょうか?」

 

④とにかくゆっくり話す!

相手の話すペースに合わせてしまうと、ますますヒートアップしてさらに相手のペースにもっていかれます。なので、ゆっくり話して相手のペースを崩しましょう!

2.さりげなく水を差す

例えば仕事場で、数分前に送られてきた、かつ期限について明記もされていないメールが送られてきたとします。そしてその送り主が、数分後に「メールの返信遅くない?!早く連絡ほしいんだけど!なんでそんな仕事遅いの?やる気ないなら帰れば?」とキレてきたとします。この時、「はぁ?これさっき送られてきたばっかだし、そもそも急ぎならそのことメールに書いとけよ!!!」とキレてはいけません。さりげなく水を差すのです。

 

悪い例:「すみません…。すぐに送りします。」

良い例:「すみません。この後すぐに送ります。ちなみにメールには急ぎであることは書いてなかったのですが、これは書き忘れていたということで間違いないですか?」

 

攻撃を攻撃で返すのではなく、質問形式で水を差すことがポイントです。痛いところを言ってくる人だと思わせることで、なんでも言いたい放題言わせない抑止力にもつながります。

3.「ありえない」言葉は「ありのまま」返す!

例えば、相手が「ふざけんな!舐めてんのかお前!」と暴言を吐いてきたとします。そしたら攻撃的に言い返すのではなく、言われた言葉をそのまま返しましょう。「ふざけんな、舐めてんのかお前、ですか?」という風にです。こうすることによって、自分がいかに失礼・非常識な発言をしているかを相手自身に認識させることができますし、もし周りに人がいたら、周りにもそのことを知らしめることにもつながります。もしこれにひるまず暴言を吐き続けたり、「何繰り返し言ってるんだ!」ということを言ってきたら、「とても非常識な発言をしていることに気づいていらっしゃらないようでしたので、本気でおっしゃっているのか確認したくて言いました。」とはっきり返してしまいましょう!

4.皮肉には逐一質問する!

はっきり言われない悪口ってありますよね。「なんか遠回しに馬鹿にしてないか?」と思うようなことを言ってくる人、一定数いると思います。そういう時に、「なんでそういうこと言うんだ!」とか「ひどい!」と返してしまうと、「え?何の話?」とか「そんなつもりで言っていないよ!」等ではぐらかされたり交わされたりしてしまいます。なので、こういう時は、「それってどういう意味?」と逐一質問してみましょう。「え?そのままの意味だけど」と返されるかもしれませんが、それでも「いや、そのままの意味がわからないので聞いているんだけど」と質問するのです。おそらく明確な回答はされないと思いますが、ここで大事なのは、「こういうこと言うと面倒くさくなるな」と相手に思わせることです。しかも相手を「質問されているのに答えられない立場」に置くこともできて一石二鳥の対策です。

相手が変わるケースなんてほとんどない

「相手が変わるのを期待することは無駄な行為」と言われるくらい、人は変わらない生き物です。相手が変わらないなら自分を変えていくしかありません。しかし、これは何も「相手が望む人間を演じること」でも「都合のいい人間になること」でもありません。「相手をうまく利用すること」そして「自分は便利な人間ではないのをアピールすること」が大事です。僕は話が通じない人とまともにコミュニケーションをとる必要はないと思います。その人とは適当に話を合わせたりその場しのぎで対処して、後で話の通じる人に相談することが大事です。いかに搾取されない人生を送るか。これがとても大切だと改めて感じました。

本書の感想

本書は日常的な場面からビジネスの場面も含め、様々なシーンを想定してかかれていましたが、ビジネスの場面が多かったです。(自分が社会人なので、個人的にはビジネス要素多めで嬉しかったです。)職場環境・人間関係は様々なので、「書いてある対策通りにできたら苦労しないよ!」と思う人もいるかもしれません。しかし、自己防衛の方法はたくさん知っていて損はないです。そしてそれがいつ役に立つかは、役に立った時にならないとわからないものです。

本書には戦うための方法は書かれていませんが、自分の身を守る方法がたくさん書かれています。無神経なあの人、ヒステリックなあの人に、もう好き勝手言われないために、この本でたくさんの盾を手に入れることをおすすめします!